主寝室のことです。スイートルームやペントハウスのように、複数の部屋構造を持つ客室では、寝室も2部屋以上存在しますが、その中で一番大きく立派な作りになっているのがマスターベッドルームです。中世のヨーロッパの貴族や城主らが寝室として使っていた部屋のことをそう呼んでいた名残です。ホテルのマスターベッドルームの場合、その多くは部屋から直接入れる専用のバスルームが用意され、入浴後にそのままベッドでくつろげるように設計されています。広さについてはもちろんのこと、キングサイズのベッドが用意され、内装や調度品も客室内で一番良いものが揃えられています。マスターベッドルームに次ぐ寝室はセカンドベッドルームと呼ばれ、床面積もやや小さくなり、2台のシングルベッドが用意されていることが一般的です。
一般住宅の設計においても限られた予算の範囲で、マスターベッドルームはホテルのスイートルームやリゾート地のような豪華なものに仕上げたいという要望は増えており、実際に壁紙から家具、照明機器や採光までこだわった施工事例を多くみかけます。お客様を招き入れるリビングやダイニングなどと異なり、ベッドルームは自分達の好みを存分に反映させることが許されたプライベートな空間だからです。
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