客室は顧客のチェックアウト後から次の顧客のチェックインまで、あるいは連泊する顧客の場合は、顧客が出掛けている際にハウスキーパーが部屋の清掃を行います。
部屋の清掃は限られた時間のみでしか行なえませんが、不備があった場合は顧客の満足度低下に関わってしまいます。
そこでルームインスペクションという作業が行われます。インスペクションとは「検査」という意味で、ハウスキーパーによる部屋の清掃後に、客室を使用することが可能化かどうかの検査を行うことです。
ルームインスペクションは一般的にハウスキープした清掃員とは別の担当者が実施します。
第三者的な視点で客室を確認することで、ハウスキーパーが見逃した箇所などに気づくことが出来るためです。
ホテル用語としてのインスペクションは、ルームインスペクションのことを指し、客室の清掃の仕上がり具合、設備、備品や消耗品のチェックをする業務のことを言います。チェック項目は多岐にわたり、内容や細かさも徹底しているため、1日に多くの部屋を担当するインスペクション業務は、相当な肉体労働であるとも言われています。
この業務でのほんの少しのミスが、ホテル全体の印象にも影響を与えてしまうため、ルームメイクをする側の客室係の目線、そしてインスペクターが行う、実際に使用するお客さん側の目線で仕上がりを確認します。表からは見えない部分の業務ではありますが、責任の重い重要な業務であるといえます。
なお、ルームインスペクターとは客室の清掃が終わった後に、その仕上がりを点検する行為もしくはその担当者のことをいいます。通常、ホテルの清掃業務は業界内でパートナー企業と呼ばれる専門の業者に委託しており、ルームインスペクションも同じ業者が一貫して請け負っているケースが多いです。客室清掃は宿泊客の忘れ物が無いかチェックするところから始まり、ベッドメイクや水回りの掃除、磨き上げや備品の補充など多岐に渡りますので、ルームインスペクションは清掃が行き届いているかを確認するために多くのチェック項目が用意されています。
最近では堅調な宿泊部門に対して、清掃業務を担う人出不足が顕著になってきています。人件費を抑えたいホテル側と、人材確保のために時給を上げて対応している業者側で条件に隔たりが出ることも少なくありません。ホテル業界紙「HOTERES」2016年7月22日号の特集記事に掲載されたデータによると、客室清掃を外注しているホテルが全体の約8割、自社スタッフで行っているところは2割弱という数字になっていました。人件費を抑えるために清掃及び点検業務を自社化に切り替えようとするホテルもある一方で、人手不足の長期化を懸念して清掃業者と1年契約だったのを複数年契約に切り替えるホテルも出てきています。対応の仕方は様々ですが、いかに清掃品質を維持しながら適材適所に人的費用を分配して効率的な運営を出来るかが問われています。
高級ホテルにおけるルームインスペクションは、通常の点検業務より一段上のレベルに位置します。ホテルニューオータニの場合は、清掃確認についてはチェッカーという立場が担当し、そのうち一部の客室については社員のインスペクターがさらに点検を行うといった仕組みになっています。同ホテルのインスペクターは通常の点検に留まらず、宿泊客の視点に立った確認を行います。例えば実際に浴槽に入り込み、宿泊客と同じ目線で汚れが残っていないかを最終点検するのです。それらの情報は清掃員、チェッカー、インスペクターの間で共有され、清掃員の教育にも役立てています。
このように、ルームインスペクションは清掃が完全に行われているかどうかを確認する最後の砦となりますので、常に完璧なホテルサービスを求められる高級ホテルでは特に重要なポジションとなります。清掃員と一体となって清掃レベルの品質維持、向上にたゆまぬ工夫と努力が注がれています。
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