全国旅行業協会は、全国の都道府県に支部を持つ旅行代理店の業界団体であり、観光庁長官の指定協会です。組織の規模は5500社におよび、全国の旅行会社で構成されていますが、比較的規模の小さい第二種・第三種の旅行会社が大多数を占めています。これは、同じく業界団体であり、第一種旅行会社が中心となって構成されている日本旅行業協会と比較して、年会費が低額であることが一つの理由と考えられています。なお、日本の旅行会社のほとんどがどちらかの協会に加入しています。
全国旅行業協会の発足母体は、昭和31年設立の全国旅行業団体連合会であり、その後の改組を経て、昭和47年には当時の運輸大臣指定協会となりました。現在の一般社団法人へ移行したのは平成25年のことです。
業務の内容は苦情処理業務、弁済業務をはじめ、旅行事業者に対する指導・研修、国内旅行業務取扱管理者試験の事務の代行などを行っていますが、会員に対する経営の合理化や支援などが重要な役割となっています。
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