ホテルの正面エントランスに、ひときわ目立つ立派な制服や制帽を身に着けて、凛とした立ち姿で立っており、ホテルに到着した利用客のためにエントランスのドアを開けて館内に誘導したり、利用客の車が到着したら車のドアを開けて丁寧に迎えるなど、エントランス前で様々な利用客応対業務を行っているのが、「ドアマン」と呼ばれるホテルのスタッフです。
一定以上のランクのホテルであれば、ドアマンはホテルのエントランスに必ず配置されています。
ドアマンの仕事は、ホテルに到着した利用客を車のドアを開けて迎えたり、ホテルのエントランスのドアを開けてホテル内に誘導したり、またホテルから出発する利用客をエントランスのドアを開けて送り出したり、車で利用客が出発する際には車のドアを開けて乗り込むのを手助けし、ドアを閉め、お辞儀をして送り出したりなどの、利用客の送迎業務の他、ホテルのエントランスに到着した車の誘導、タクシーやハイヤーを呼んでほしい利用客がいればそれらの車の呼び出しと誘導、ホテル館内に関する案内業務、ホテル周辺や、最寄りの交通機関の利用などに関する案内業務、ホテルに不審者などが入らないようにホテル周辺の警備、ホテルの旗や国旗の揚げ降ろしなど、非常に多岐に渡ります。
また、社用などでホテルをよく利用する常連利用客の顔と名前、会社名と肩書き、利用車種や車のナンバーなどをしっかり覚えておき、丁寧に対応することも求められ、優秀なドアマンであるかどうかのひとつの重要な目安が、どれだけ多くの利用客のそういった情報を覚えているかということになります。
規模の大きなホテルでは、大きな会議や結婚式、パーティーや宴会なども多く、エントランスが混み合う場合が多いですが、そういったときに、迅速かつ適切な判断力で、いかに効率的でスムーズに車や利用客を誘導することが出来るかが、ドアマンの能力の見せどころです。
なお、ドアマンはどのような利用客に対しても、身なりなどの外見で判断をせず、公平かつ中立的な態度で、常に丁寧に応対することが求められ、その点でも内面からのプロフェッショナルさをも求められる仕事です。
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