JAC Recruitment [ジェイ エイ シー リクルートメント]

宿泊・トラベル・レジャー用語辞典

アグリツーリズモとは

ヨーロッパ発祥のアグリツーリズムの一つで、イタリアではアグリトゥーリズモと呼ばれています。旅行客が郊外にある農村へ出向いて現地の農作物を使った料理を食べたり、自然体験をしたりして、そのまま宿泊も出来る場所のことです。イタリア語のAgricultura(農業)とTurismo(観光)を組み合わせた造語です。

元々は第二次大戦後のイタリアで、都市化や工業化に伴い、農村から都市部への人口流出が始まったことへの対策として1960年代にトスカーナ地方を中心に自発的に始まった試みです。その後は法律が作られ、1985年には農家が副業として観光事業を行うことへの補助金が出るようになり、普及が加速しました。改正後の法律に定められたアグリツーリスモの定義をまとめると、「宿泊者を受け入れ、現地の農作物やそれで作られた食事などを提供し、農林業もしくは畜産に関わる催しを行ったり、現地の自然でスポーツを楽しんだり出来る機会を提供する個人や法人のこと」とされており、登録制になっています。

アグリツーリスモはイタリア全土で普及していますが、歴史的な背景や土壌の問題などで農業を主体とした北部から観光を主体とする南部までそれぞれ特徴があり、オルチャ渓谷一帯など観光に比重を置いた地方や、バルバレスコのような高品質ワインの生産および消費を目的としたものまで地域によっても個性が出ています。
イタリアにおけるこのアグリツーリスモは成功を収めており、イタリアの統計機関であるISTATが発表した資料によると、2015年には登録アグリツーリスモ数は2万を超えており、トスカーナ地方が一番多くなっています。また同機関の2013年の資料ではイタリアのアグリツーリスモの経営者の約35%が女性でした。工夫を凝らした郷土料理や施設の気の利いた装飾やサービスなど、女性ならではのきめ細やかな配慮によって支えられている事例とも言えます。
アグリツーリスモは1960~84年までを導入期、補助金が登場した1985~99年を成長期、そして2000年以降を成熟期として捉えることが出来ます。成熟期からは個人だけでなく、企業もアグリツーリスモに参入が見られるなど、新しい動きも見られます。
あくまで農家の本業である農業を支えるための観光事業という位置づけのため、観光収入が農業収入を超えてはいけないとイタリア州法で定められていますが、現在の該当する農家の多くは所得の半分近くが観光収入となっており、労働日数当たりに換算すると観光収入のほうが上回っている事例も出てきています。言い換えれば農家にとってアグリツーリスモは経営に欠かせない収入源となっていると言えます。アグリツーリスモを成功させるには地元の農業連盟など農業に精通した組織のバックアップが欠かせませんし、女性や若者が活躍出来る場として、その参加を促すことも重要です。加えて、観光を重視するあまり農業自体を疎かにしてしまうことがないよう、収入比率を定めることも制度を長続きさせる上で有効です。そしてなによりも、これに参加する農家の人達が旅行客と直接触れ合い交流することで、地元の魅力を再確認し、やり甲斐や幸福感を感じられることが一番大切です。現在ではアグリツーリスモの農家で働く若者らがお互いの施設を行き来して、SNSなどで交流を図る新しい繋がりが芽生えています。

このアグリツーリスモは、当時のイタリアと同じように農村の人口流出が長年の課題となっている日本でも注目されており、すでに1990年代にグリーンツーリズムという名で提唱されたこともありましたが、未だ広く普及には至っていません。この原因として考えられるのは、日本の農家は1年を通じて宿泊客を受け入れる時間的な余裕が取りづらいこと、古い民家が多いために宿泊施設を整備する予算や手間が多くかかること、そしてそもそも農家側が自分達の生活の一部を見られたり提供すること自体に消極的なことなどが挙げられます。

昔はこの名の通り農業を手伝いながら宿泊をする事が目的とされていました。しかし最近では人々の生活スタイルの変化と共にアグリツーリズモの定義も変わり、都会の生活に疲れた人々が自然の中で体を癒す為に滞在する事が多くなってきています。施設によって様々な特徴があり、レストランを併設している所もあればワイン農家でのワイナリー見学や試飲、トレッキングや乗馬等を行える施設もあります。もちろん昔からの伝統を守り、農業体験もさせてもらえますので、目的に応じて楽しむ事が出来ます。 最近では、手軽にイタリアの田舎生活を体験出来るということで、日本人の間でも人気が高まっています。

安定よし!年収よし!条件よし!の仕事探し

「長時間働いてるのに給料が上がらないあまりよくならない」「体力的にも今の仕事はちょっとしんどい」「このまま続けても将来が不安」、でも”どんな仕事だったら自分に向いているのかわからない”という悩みはありませんか?

もしそうなら、サービス業経験者が人材不足の今は転職市場では絶好のチャンスです!

ご存じかもしれませんが、昨今は人手不足で、ホテルに限らずどこの会社も人を欲しがっています。特にサービス業出身者の方は人気が高いので、これまで考えられなかったような高年収・好待遇の案件も増えてきています!

なので、もしあなたが最近になっても「思ったほど給料や条件がよくならないなあ」と感じるなら転職すれば年収・条件アップの可能性はかなり高いです!

登録はもちろん無料で、様々な働き方に合った求人を紹介してくれるだけでなく、履歴書の書き方や面接練習もさせてくれるので是非相談してみてください。

【LINE無料転職相談】

友だち追加

【おススメの人材紹介サービス:JAC】

JAC Recruitment [ジェイ エイ シー リクルートメント]

もちろん転職やお金が全てではありません。今いる環境や同僚なら長時間労働や低年収もガマンできるという考えもあります。

ただ、まだあんまり熱心に転職を考えたりはしてないけど、「一応、今の自分のキャリアだとて世の中的にはどの位に評価されるのか?年収・条件のアタリマエってどの程度なのか?は興味はある」、というのであれば情報収集するのは得はあっても損はないでしょう。

人材紹介サービスは、転職者からは全くお金をとりません(求人企業からお金をもらう仕組みになっているため)。なので、少しでも色々な可能性に挑戦してみたい場合は、まずは転職・求人・人材紹介のJAC Recruitment に相談だけでもしてみることをおススメします。

まずは無料で話を聞いてみる




カイゴジョブ