ホテルマン/ホテルスタッフの仕事情報

ホテルのバトラー(サービス)の仕事/給料/チップ/なるには

日本のホテルではまだ馴染みの少ないバトラーという仕事について、あまりよく知らない人は多いのではないでしょうか。彼らの仕事内容や給料、バトラーになるための方法について、その詳細を紹介していきたいと思います。

この記事の見出し

バトラー(サービス)とは

バトラー(サービス)とはどんな役割をするのか

バトラーの役割は、ホテルの宿泊客の専任の執事としてお客様からのリクエストに応じて、まさにカメレオンのようにその役割を変化させ、お客様がホテルをチェックアウトするまで何も不自由を感じない環境を作り上げることです。

お客様からの大小あらゆるリクエストに速やかに対応する必要があるため、ホテルの館内の情報はもちろんのこと、ホテル館外のレストランや観光地などの情報も把握しておく必要があります。

日本では少ないバトラー(サービス)

このような、あらゆるリクエストに対応してくれる夢のようなバトラーサービスを提供しているホテルは、海外の高級ホテルでは多くありますが、日本ではまだごく一部のホテルのみです。

そのため、日本では大変希少なサービスであり、優秀なバトラーの存在がそのホテルの格を何倍にも高めることにもなる重要な役割を担うポジションと言えるでしょう。

バトラー(サービス)とコンシェルジュの違い

バトラーの業務とコンシェルジュの業務は似ていますが、コンシェルジュのサービスがホテルの宿泊客『全員』を対象にしているのに対して、バトラーのサービスは担当のお客様『個人』を対象にしている点が大きな違いと言えます。

また、コンシェルジュの業務は情報提供や各種予約手配などに特化していますが、バトラーの業務は何かに特化したものではなく、お客様からリクエストがあれば、ベルマンやレストランのサーバー、ハウスキーパーなどの業務までこなさなければなりません。

お客様から何かリクエストをされた場合にはそれを実現するために、また何か問題が発生した場合にはそれを解決するために、あらゆる手段を駆使するのがバトラーサービスの特徴です。

ホテルのバトラーの仕事

ホテルのバトラーの仕事は執事の業務を担う仕事

ホテルのバトラーは、いわゆる『執事』の業務を担う存在であり、日本では一部の高級ホテルのみでそのサービスが提供されています。お客様からのリクエストに応じてその役割を変化させ、担当のお客様にホテル滞在中に一切の不便を感じさせないようにすることがバトラーの重要な使命となります。ホテルの館内、館外を問わず幅広い情報も把握しておき、お客様から求められる情報を速やかに提供しなければなりません。

バトラーの仕事は大小あらゆるリクエストに速やかに対応する必要があるため、高いスキルが求められると同時に、ホテルの格を何倍にも高める重要なポジションでもあります。自身のホスピタリティ精神を最大限に発揮し、さらに向上させていきたい人に向いている仕事です。

ホテルのバトラーの仕事内容とは

ホテルのバトラーの仕事内容は、宿泊客の専任の執事として担当するお客様がホテルに滞在されている間はあらゆるサポートをおこなうことです。通常、ホテルのフロントスタッフであれば、『チェックイン、チェックアウトをおこなう』、ベルマンであれば『客室まで荷物を運ぶ』など各部署のメインの仕事内容が決まっていますが、バトラーの仕事についてはそれがありません。

お客様からリクエストがあれば、他部署の業務までこなさなければなりません。例えば、チェックインをしたお客様の荷物の荷解きやチェックアウトするお客様の荷物のパッキング、滞在中のお客様から依頼された買い物、予約業務、観光地の案内、衣類のプレスや靴磨きなどにも対応するのがバトラーの仕事内容に含まれます。真夜中に『〇〇が食べたい』、『お祝いのお花を〇〇へ届けてほしい』という急なリクエストにも最大限対応しなければなりません。

また、担当のお客様がホテルに滞在する前からメールなどでコンタクトを取り合い、滞在が快適なものになるように事前に各種予約手配や観光案内などを進めることもあります。ホテルまでの送迎車の手配依頼があった場合は、ドライバーと一緒にバトラー自ら空港や駅までお迎えにいき、ホテルに到着する車内でも快適に過ごせるようドリンクの提供などのサービスをおこないます。

あらゆるシーンでお客様のサポートをお客様の一番近くでおこなうのは、ホテルの他のポジションにはないバトラー業務のやりがいと言えるでしょう。

ホテルのバトラーの給料(年収)

ホテルのバトラーの給料(年収)はどのくらい?

年収 240万円~600万円程度
月収・月給 20万円~50万円程度 ※賞与は別
時給 800円~1,400円程度 ※一日あたり8時間働いた場合で計算

ホテルのバトラーの給料は、高度な接客スキルや幅広知識が求められるため、年収や月収、時給も他の部署よりも若干高い水準となります。

バトラーの平均年収は一般的に240万円~600万円、平均月収は20万円~50万円の範囲です。バトラーはお客様の専任の執事として、いかなるときもあらゆるリクエストに対応しなければならないため、残業や夜勤が多くなる傾向になります。

ホテルのバトラーの手当(深夜・残業など)/賞与・ボーナス

バトラーはその業務の特性上、残業や深夜勤務をすることが多いため、労働基準法で定められた基準でそれらの手当や割増の時給はしっかりと支給されます。

短い時間の残業であれば、後日勤務時間を短くするなどの調整をおこなうこともあります。

ホテルによっては給料に残業手当が含まれる場合もありますが、担当のお客様の執事として滞在中のサポートを全般的におこなうため、お客様からのリクエストの件数や内容によっては給料に含まれる残業手当の勤務時間を超過してしまい、残業代が追加で支払われることになります。

ホテルの業績によっては賞与も支給されます。

ホテルのバトラーのチップ

ホテルのバトラーはコンシェルジュと同様、チップを受け取ることもあり、その金額はお客様の専任というだけあって受け取るチップの金額もベルマンより高額になることが多いようです。

そもそもホテルぼバトラーが担当するお客様はホテルにとって非常に大事な上得意にあたるお客様であることが多いため、そうした富裕層のお客様から受け取るチップの金額は自然と高額になりがちなのかもしれません。

このような各手当やチップに加えて、賞与もホテルの業績によって支払われるため、年収は安定していると言えます。

ホテルのバトラーの勤務形態/働き方

ホテルのバトラーの勤務時間(労働時間)/休憩/残業

ホテルのバトラーの労働時間はその日のお客様からのリクエストの数にもよりますが、勤務時間は通常7.5~10時間程度となります。お客様からの依頼件数が多かったり、難しい依頼を受けると、勤務時間が長くなることもあります。

休憩は食事を含め1時間とれますが、専任執事という業務のため休憩開始時間は毎日異なります。

また、バトラーは深夜勤務や残業が発生しやすい業務と言えます。特に、24時間体制でバトラーサービスを提供するホテルではなおさらその傾向が強いです。担当のお客様からの急な要望によって残業や早出などが発生し、後日勤務時間を短くするなど調整をおこなう場合もあります。

ホテルのバトラーのシフト/休み

バトラーの業務シフトは2~3交代制となります。休みは平日が多く、土日休みはほぼ皆無です。長期休暇は事前に申請しておけば取ることも可能ですが、担当のお客様の宿泊と休みが重なる場合は、予定を若干調整しなければならないこともあります。

ホテルのバトラーの通勤の方法/研修

通勤方法は特に制限はありません。入社後に接客マナーやサービスの基礎を学ぶ研修はありますが、高度な知識や接客スキルが求められるため先輩からのOJTが中心となります。

ホテルのバトラーの雇用形態

ホテルのバトラーの雇用形態は、高度なスキルが求められるポジションであるため正社員が一般的です。

稀に契約社員やパート・アルバイト、派遣社員などの雇用形態で採用される場合もありますが、数は圧倒的に少ないです。

バトラーはレベルの高い接客スキルや幅広い知識が求められるため、契約社員、パート・アルバイトのスタッフ、および派遣社員という立場では業務をこなすことが難しいためです。

雇用形態による業務の違いはほぼありません。契約社員やパート・アルバイト、派遣であってもお客様から見れば立派なバトラーであるため、正社員と同様の接客スキルや知識が求められます。

ホテルによっては、バトラーを正社員、バトラーをサポートするアシスタントを契約社員やパート・アルバイトのスタッフ、派遣社員で採用することもあります。

形態 アルバイト・パート 契約社員 派遣社員 正社員
募集 あり あり あり あり

ホテルのバトラーになるには

ホテルのバトラーになるにはどうすればいいの?

バトラーになるには、他の業界やホテルで職務経験を積んだ後、中途採用で転職する方法が一番の近道となります。その理由は、バトラーはお客様から求められるサービススキルの基準が高いため、即戦力の人材が求められるからです。もちろん、新卒での採用募集が全くないというわけではありませんが、その数は少ないと言えます。

バトラーのキャリアとしては何年か経験を積んだ後、チーフバトラーとして複数のバトラーを管理する役職に就く、もしくは他の部署の管理職に就くことが一般的です。

バトラーは、担当のお客様のためにホテルのあらゆる業務をこなさなければならないため、あらゆる部署の業務でも対応が可能となり、他のホテルにも転職しやすくなるなどキャリアの選択肢は広がる傾向にあります。

ホテルのバトラーになるには英語や中国語が必要?

バトラーが担当するのは日本人のお客様だけではなく、外国人のお客様も多いため、語学力は必須となります。ホテルによっては、採用募集の際に語学レベルに明確な基準を設ける場合もあります。そのため、採用の際に外国語を習得しておくと有利となります。また、近年はアジア圏からの宿泊客も多いため、中国語などの第三言語を習得しておけば担当できるお客様の幅も広がります。

ホテルのバトラーになるには専門学校やスクールに通う必要はあるの?

バトラーになるためには、即戦力が求められるため、過去の実務経験のほうが重要視される傾向にあります。

よってバトラーになるためには、必ずしもホテルスクールや専門学校を卒業する必要はありません。

むしろ、バトラーはレベルの高いスキルや知識が求められることから、実務経験のある中途採用の募集が多い傾向にあります。

新卒の採用募集がゼロではないため、専門学校やホテルスクールでバトラーの知識やスキルを学んでおくこともできますが、高度な接客スキルや知識などは、実際に勤務をしながら学ぶことが多いです。

ホテルのバトラーに採用されるのに必要な経験/資格

バトラーの採用では、実務経験が最も重要視されます。ホテルでの勤務経験がなくても、航空会社の客室乗務員、一般企業の秘書の経験などは採用の際にプラスの要素となります。また、外国人のお客様の担当になることもあるため、英語や第三言語を習得していれば、それだけで強みと見なされます。さらに、バトラーはあらゆるリクエストにも対応できるフレキシビリティやマルチタスクをこなすスキルも求められます。

ホテルのバトラーのやりがい/大変なこと

ホテルのバトラーのやりがいは、何と言ってもお客様から一番期待され、頼りにされる存在であることです。ただし、お客様からの多くのリクエストにいつ何時も対応するということはホテルの他のポジションにはないバトラー業務特有の大変さとも言えるでしょう。

バトラーはお客様からのあらゆる要望に速やかに対応する必要があるため、ホスピタリティ精神を遺憾なく発揮し、より向上させたい人に向いている仕事です。

ホテルのバトラーの仕事に就職・転職するための方法や求人募集の探し方を教えて

バトラーの仕事に就職するには、他業界や別のホテルで同様の経験を積んで中途採用として就職することが一番の近道です。新卒として就職する方法もありますが圧倒的に少ないと言えるでしょう。

求人情報は各求人サイトやハローワークなどで検索することができますが、日本ではまだ圧倒的に少ないです。

ホテルのバトラーの面接で志望動機を聞かれたりしたときや、履歴書や職務経歴書作成のコツ

採用の面接では、過去の実務経験と志望動機をリンクさせて、即戦力として活躍できることをアピールすることが重要です。これまでにどのような経験をしてどのような実績を残してきたのか、また、自分のどのようなスキルや知識がチームに貢献できるのかを明確に面接の場で説明することが重要です。志望動機に加えて、そのホテルでの自身の具体的なキャリアプランなども話すと非常に好印象になります。

履歴書や職務経歴書には、バトラーの業務に近い業務を経験したことがあるのであれば短い期間の経験であっても必ず記載するようにしてください。短い期間であっても実務経験があるのと無いのでは採用担当者の印象は大きく変わります。第三言語の資格など、どんなに小さい資格や実績であっても詳細に記載してください。明確な志望動機の記載も重要です。

ホテルのバトラーの求人募集や就職・転職情報の探し方

就職や転職の際にバトラーの求人情報を探す方法としては、インターネット上の求人サイトや求人雑誌の閲覧が有効です。

特にバトラーなどホテルの業務の中でもハイレベルの求人は、ホテルやレストランなど接客サービス業に特化した求人サイトに多く記載されています。最近は、業界に特化した求人サイトも増えているので、年収や月収、時給を比較しながら希望の求人情報を探すことが可能です。

また、ホテルによっては自分たちのホテル内で就職・転職イベントをおこなうこともあります。そのようなイベントを開催する際には、ホテルのホームページや求人情報を載せているサイトなどで案内がでますので、面接を受けてみたいホテルがある場合には、定期的に情報を確認してみるようにしてください。

日本ではバトラーがまだそれほど普及していないため、自身の希望条件に合う求人が見つからなければ、思い切って海外のホテルでバトラーとしてのポジションに就いて、その後、転職して日本のホテルに戻ってくるという選択肢もあります。海外のホテルであれば、日本よりバトラーの求人募集の数は多いですが、労働時間が日本のバトラーよりも長く、24時間携帯電話を持たされてお客様の対応をしなければいけないなど、日本と労働環境が異なる点や年収の違いについては理解しておく必要があります。

 

バトラーはまだ日本ではそれほど普及していない稀少な存在ですが、ホテルの価値を何倍にも高める重要な役割を担う、やりがいのあるポジションと言えるでしょう。

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